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漁法について
Fishing Methods

漁業の種類

漁業の種類は概ね3つに区分されますが、そのほかに「遊漁」があります。

1.漁業権漁業(免許漁業)

特定の水面で特定の漁業や養殖業を営むことのできる権利で、共同漁業・区画漁業・定置漁業の3つの種類があります。
この漁業権の対象となっている貝藻類や漁業の操業を妨害、漁場の価値を損なうようなことがあれば、その行為の中止や排除を請求され、さらには漁業権侵害として告訴されることがあります。

2.許可漁業

農林水産大臣や都道府県知事の許可がなければ営むことのできない漁業です。

3.自由漁業

許可を必要とせず、自由に営むことのできる漁業で、一本釣り漁業が代表的です。
(魚種によっては、許可申請が必要な場合があります)

4.遊漁

海のレジャーを楽しむ人が魚貝藻類をとることを「遊漁」といいます。
都道府県漁業調整規則の「游漁者等の漁具漁法制限」によって、海のレジャーを楽しむ人ができる漁法は、釣りやたも網など数種類に限定されています。

1.漁業権漁業(免許漁業)

定置網漁業

漁の期間中、支柱や碇などを使用して漁場に網を固定し、回遊する魚を漁獲する方法です。

[漁獲物]ブリ、カツオ、イワシ、サバ、アゴ(トビウオ)、イカ、イサキなど

大型定置網

大型定置網

2.許可漁業

大中型まき網漁業(農林水産大臣許可漁業)

40トン以上の大きな漁船で、大きな網を円を描いて引き魚を包囲して引き上げる漁法です。

[漁獲物]サバ、アジ、イワシ、サワラ、カツオ、マグロなど

小型底びき網漁業(知事許可漁業)

15トン未満の漁船で、底曳網と呼ばれる網を引いて、魚を獲る漁法です。長崎県では5トン未満の漁船で操業しています。

[漁獲物]エビ、カニ、ヒラメ、カレイなど

中型まき網(1そうまき)漁業(知事許可漁業)

小型の漁船1そうで、まき網と呼ばれる網をまいて、魚を獲る漁法です。

すくい網漁業(知事許可漁業)

流し網漁業(知事許可漁業)

吾智(ごち)網漁業(知事許可漁業)

まき網

まき網

底びき

底びき

3.自由漁業

釣り漁業

漁船の上から、釣具を使用して魚を釣る漁法です。エビ、イワシ、シャコなどを餌として使用します。

[漁獲物]タイ、ブリ、イサキなど

曳(ひき)縄漁業

漁船で、釣り糸のついた釣り糸をひくことで、魚を釣る漁法です。大型の魚類を対象としています。

[漁獲物]マグロ(ヨコワ、シビ)、ブリ、カツオなど

延(はえ)縄漁業

縄に多数の針をつけ活エビや冷凍サンマなどを餌として使用し、投縄したのち引き上げて漁獲する漁法です。

[漁獲物]タイ、アマダイ、フグ、カサゴ、アカムツなど

採介漁業

海岸近くで、手や簡単な漁具を使用してウニや貝類を採る漁法です。

[漁獲物]ウニ、アワビ、サザエなど

延縄

延縄

採介(採貝)

採介(採貝)

漁業の種類1~3いずれかに該当する漁業

刺し網(固定式刺し網)漁業(免許漁業または知事許可漁業)

魚が通過する場所に、固定式の網を張って、魚を網目に刺したり、絡ませたりする漁法です。

[漁獲物]タイ、ヒラメ、カレイ、エビ、イカなど

いか釣り漁業(農林水産大臣承認漁業・届出漁業、知事許可漁業、自由漁業)

いかの、光に集まる習性を利用して行う漁で、釣り糸をいか釣り機などで漁船に巻き上げて、釣り上げる漁法です。漁船の大きさや対象とするいかの種類で許可などが分類されます。

[漁獲物]スルメイカ、ケンサキイカ、ヤリイカなど

船曳網漁業(免許漁業または知事許可漁業)

たこつぼ漁業(免許漁業または知事許可漁業)

かご漁業(免許漁業または知事許可漁業)

刺し網

刺し網

いか釣り

いか釣り